東方Project チルノPOP様画版 透明肌レジン完成品 フィギュアレビュー

発売:2010/06:ちくたくらびっと 原型:サエキカズヒロ

POP仕様+チルノ。ロリの相乗でチルノノキワミ! ガレージキット完成品。イベント限定ではなく、ちくたくらびっとさんでの通販だ。 POP氏寄稿による東方同人誌が何冊かある。そのPOP絵with東方キャラの魅力に悩殺され、堪らずフィギュア化する例がちょくちょく見られる。だが、ただガレージキット化するだけでは飽きたらず、もっと多くの人に手にとってもらいたい―― その強い想いから、さらにその先、塗装済み完成品の同人企画が比較的活発なのも、POP絵版東方フィギュアの特徴といえるだろう。これまで霊夢、魔理沙がPVCで形になった。 チルノはガレージキット十八番といえるレジンキャストそのままで完成品化しちまった。それが2月、例大祭での話。その後各イベント即売にちょくちょく登場したチルノ完成品だが、6月はじめにちくたくらびっとサイトで告知がされた。 透明肌レジン完成品にしての、通販開始。というわけで、さっそく購入した。 見ての通り、基本はガレージキットと大して変わらない。透明パーツに軸打ちが見えるなど、通常のPVC塗装済み完成品とは一線を画している。 いかにも同人っぽい、手作り感が漂ってくるいいものだ。PVC量産品とはまた違う趣がある。 透明肌レジン――すなわちキャンディレジン(キャンディーレジン)は2008年ごろに登場したごく新しいキャスト素材で、PVCでは不可能な透明感ある肌色を表現できる。マスプロフィギュアにおけるコールドキャストの親戚みたいな重量感あるものから、クリアレジンに肌色色素を混ぜ込んだだけの軽くしなやかなものまで、その組成は幅広いようだ。 キャンディレジン最大の特徴は数千個単位の量産ができないことにあり、コールドキャストやレジンキャストの手工業的分野に連なる、小規模生産向けの素材といえるだろう。そのフィギュアの値段は自然、コールドキャスト並に高くなる。 このチルノも1万円オーバーだ。スケールは不明だが、おそらく1/10といったところだろう。本当に欲しい人だけ買うべし、買うべし。レビューした時点で、チルノの非デフォルメ・リアル頭身フィギュアの塗装済み完成品は他に1体も出ていない。 そこにPOP絵版で登場してくれた。ちくたくらびっとに感謝。 ベストアングルはやはり正面。瞳の塗りは手製だ。キャンディレジン独特の透明的な肌色が、チルノの妖精っぽさを表現していると思う。 部品には多少のゆらぎやムラがあるが、柔らかいシリコン型抜きなのでしょうがない。 髪の毛。量産向けにグラデ塗りが簡素化されている。 髪の毛、横より。 チルノの青いリボン。可愛い。 バスト 子供だし、つるぺたロリ。 腕はキャンディレジン独特の質感がつやつやなもちもち肌を表現している。若くて瑞々しい肌ってのはこういう感じでしっとりだ。 スカートにかかる手。 チルノの氷の翼。 付け根に軸打ちが見える。真鍮線はガレージキットの必需品だ。 氷っぽい。クリアパーツはいいねえ。この羽根はクリアレジン(クリスタルレジン)で、キャンディレジンではない。 ワンピース全景 スカートの文様は昔のかき氷屋のものだな。 小さな氷の妖精チルノは、側にいるだけで涼しいらしい。 POP仕様で、靴は大きめだ。可愛い。 アクリルの台座は2段。 足裏の軸打ち。 スカートの中はショーツ解釈だった。ぱんつぱんつ。 見事なPOP風味のおこさまぱんつ。Golden City FactoryのPOP霊夢はすじ造型まである妙にエロい下○だったから、こちらの色気に乏しいほうがむしろ正確なのかも。 塗りムラから、基本キャンディレジンだと分かる。羽根以外は全身、キャンディレジンのようだ。今回のチルノ購入ではレビュー還元としてちくたくらびっとさんよりパチュリーやゆっくりのフィギュアを提供いただいた。後日レビュー予定。

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