東方Project特別編 半人半霊の庭師 1/7 魂魄妖夢 -六道剣Ver.- フィギュアレビュー

発売:2010/10:グリフォンエンタープライズ 原型:あきやまあきお

みょんは戦闘モード! 箱が大きくて、40cmくらいの近距離から写すと箱がこうみょんと迫力的にゆがむぜ! フィギュアスケールは1/7と、以前に出た通常版よりおおきい。フィギュア自体もドラマ性・情景性が高くなっていて、純粋な飾り物として見れば、格段にパワーアップしている。 タイトルはみょんのスペルカード、六道剣「一念無量劫」より来ているようだ。高速機動の目立つみょんとしては平凡な静止弾幕系のスペルで、円形の弾幕がみょんみょんと湧く。 みょんの弾幕は刀を振ると生じるが、六道剣は二刀とも抜いているみたいなので、これで正解なようだ。 それにしても台座の破壊されたような痕跡は痛々しい。刀で斬られたのではなく、光弾のエネルギーを受けて粉々になってやがる。 みょんももしかして、刀で斬ってるより弾幕出してたほうが強かったりして。とはいえ刀そのものには特殊な能力があって、通常は斬れないものを斬ってしまうので、必要といえば必要か。 この角度、人魂がぬらりと強調されていていいね。 やや下側より。大きめのフィギュアは如実なアオリ効果が出るね。撮影距離はわずか35cmほどで、レンズフードとフィギュアとの間には10cmていどしかない。商品サンプル写真などでは遠近感が出るのは普通は嫌がられるらしいが、この5年来、常に至近距離で写すのがよつばとフィギュアでの撮影スタイルだし、選んだレンズもそういうのに適したものだ。 セオリーなど無視したほうが、面白いものが写せそうで楽しい。このアップも撮影ブース内にレンズが乗り入るほど寄っている。 戦う魔法剣士少女はいいものだ。 東方ファンは迷わず買って損はしないだろう。サンプルより顔の仕上がりはずいぶんと良く見える。 地味にグラデ処理の入ったリボン。 髪にも淡いグラデが入っており、グラデ塗りの際に生じる塗料の粒々が見える。 服の上半身部分。刀を振り上げた瞬間の、躍動感をしっかりと受けた服の動きだ。 フィギュアはとある行動の瞬間を切り取ったものだが、その中にも様々なウソを入れて、対象キャラの内面や性格を表現しようとする。それがこのみょんではしっかり上手くいってると思う。 原型の人がかなり作品やキャラを知ってないと、造形にそういうのは見えてこない。イベント限定のガレージキットに商業原型よりも魅力的なものが多いのには、そういう背景があると思う。なんだかんだいって人間の行いにはモチベーションってものが必要だし。 だからそういうのが割合にじみ出てるグリフォンの東方シリーズは、完成度的にはコトブキヤなど先進メーカーに一歩及ばずとも、集めていて満足度の高いものになるのだろう。まあ個人的にはロリ成分が高めなのもあるだろうが。 二振りの握り。 楼観剣 白楼剣 ちらっと見えるシャツ。 ゆゆこさまと共通する紋様の入ったスカート。 花だぜ 妖夢の片割れ、たましい。乳白色になって、単純なクリアパーツだった1/8のときよりパワーアップした。 後ろにゆくにしたがい色が薄れてゆく。 両足。少女らしい足だ。 台座全景 今回の撮影ではこのヴィネット部分から下の、いつもの黒い円盤は取り付けてない。どうも個体差かうまく填らず、壊れそうないやな音がしたので、断念した。なくてもこうしてちゃんと自立できるし。安定感はさすがにちょっと落ちるけど。台座のネームプレートはいつも通りなので、いちいち写してはいない。 下○だけは1/8よりエロさが落ちた。ショーツの解釈から、無難なズロースになっている。これまでのラインアップを見返してみれば、この辺りはおそらく原型師任せだろう。 東方はかぼちゃパンツじゃないとダメだ! という意見もけっこうあるので、これでも別に残念感はないし、萌えフィギュアとしての価値が下がるわけでもない。東方では元来よりそして今でもHな要素はあまり求められておらず、エロいぱんつを見たいならそういう作品のそういうフィギュアを買えばいいだけだからだ。

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