Fate/stay night Hobby JAPAN誌上通販 1/8 女子高生セイバー(銀河制服伝説) フィギュアレビュー

発売:2007/08:ホビージャパン 原型:YOSHI(とれぱんぐ)

とれぱんぐYOSHI氏のイベント限定ガレキを誌上通販で完成品にしたもの。 平和はいつか終わる。変化のない日常など存在しないように、永遠につづく平和もない。それが長いか、短いかだけだ。
BGM ニールセン交響曲第4番「不滅」第4楽章
「悪いがゴハンのためだ、その布、いただく」 スカートもかくして下○を覆うという役割を邪なる意志にて着用よりごく短時間で奪われてしまうこともあろう…… しかも壊乱者が現世の己自身であることも、あるいは。 女子高生は問う――
「私は戦いをしない。いずこより迷えるリボルテックの私よ、たかが一飯の報酬のために王の剣でそのような不埒を働いてはいけない。剣を収めよ。いまの私には学校に行くという義務がある。私のかわりにいつもスカートの中を覗きやがる足元のよつばをあげよう――」
足元のよつばが硬直した。ホビージャパンのセイバーは秘かに腹黒いのだ。
「ゴハンといってもただの米ではない。それによつばなら間に合ってる」
「なんだと?」 「つまりこういうことさ!」 リボルテックセイバーの足元に、もう一人よつばが出現していた。
「――私はたまにしかレビューに登場しない2号だ。よつば1号よ、女子高生セイバーのスカートをかえして欲しければ降板しろ! 私はおまえのかわりにレビュー毎回出演権を得るのだ!」 女子高生セイバーのよつば1号は当然だが怒った。
「おまえは腕関節がゆるいから使用率が低くなってしまったのだ! ジャンクに用はない!」 こうして制服が原因で銀河をゆるがす戦いがはじまった。銀河制服伝説。
BGM ドボルザーク交響曲第9番「新世界より」第4楽章
女子高生セイバー艦隊 旗艦 制服 「スカートを取り戻す!」 リボルテックセイバー艦隊 旗艦エクスカリバー 「いまこそ下克上の時!」
「……よつば2号、なぜ私はまだおまえなんかに従ってるんだ? さっさと魚沼産コシヒカリ10キロを寄越せ」
「勝ったら30キロやろう」
「よかろう」
――安いぞセイバー。 だが最初から数の差は圧倒的のように見えた。リボルテック陣営は少数である。 緑の艦隊を指揮する(?)女子高生セイバーは包囲陣形を命じた。
「ちょっと待て」と多分総司令官なはずのよつば1号が文句をいったが聞き入れられなかった。
もはや戦いはセイバー同士のスカートと米を巡る戦いとなっている。 ほぼ全艦がリボルテック艦隊を射程内に捉えた。
「砲撃用意――」
そのときであった、赤い大艦隊が出現したのは。 一隻が旗艦よりも巨大なこの謎の艦は、よさこい踊りの鳴子である。 赤色鳴子騎兵艦隊 旗艦ロリブルマ 司令官はイリヤだ。
「降伏してくれないと、殺しちゃうよ?」 「ちょっと待て! なぜおなじホビージャパン製品のイリヤが裏切る!」 「セイバーのほうが出来がいいんだもん。だから抹殺しちゃうの」
にこやかに微笑んで答えるさまは、バーサーカーを従えていたときのようだった。 「勝てるぞ! 挟撃だ! 殲滅だ!」
「なにか卑怯な気もするが」
「気にするな。攻撃だ攻撃」 女子高生セイバーはしかしあまり動じていなかった。
「そうか――ならば仕方ない。撃て!」
本格的な砲撃戦がはじまった。
「…………」
相手にされないよつば1号は艦橋の隅でしょぼくれている。 戦局は最初から一方的に推移した。挟まれているはずの女子高生セイバー艦隊が圧倒している。
「ええええー! なんで弱いのこっちのほうが大きいのに!」
「それはだなイリヤ――鳴子って、ただの木じゃん」 「うわーん」
「命だけは助けてやろう。タイガー道場に引っ込んでろ」
赤色鳴子騎兵艦隊は全滅した。 策が破れた以上、寡兵であるリボルテック本隊に勝ち目はなかった。
「墜ちろ蚊トンボ!」 残るは旗艦エクスカリバーのみ。
「スカートを返せ。さもなくば撃沈する」 「バカめ! この艦の名前がなにを意味してるのか、考えなかったのか!」
「うるさい黙ってろ」
「…………」
こちらでもよつばの立場は低くなりはじめていた。
「くらえ、約束された勝利の剣――」 「エクスカリバー!」 艦隊の中心に突き刺さった黄金の輝きは、内に秘めたエネルギーを開放して大爆発を起こした。膨大な熱エネルギーの乱流で緑の艦隊はかき乱され、爆発の連鎖が混乱より早く広まり、女子高生セイバー艦隊を撫で回した。
「な……なんだこの要塞砲みたいなものは! しまった、宝具か」 「これでサシで勝負だな! 死ね1号、レギュラーの座は戴いた!」
「ほとんど私だけの手柄だが、無駄に威勢がいいなおまえ」
「…………」 「残念だがリボルテックの2号、もう勝負はついたよ」
「なに?」 ずっといじけていたよつば1号が復活していた。
「返してくれてありがとうよ! あばよっ!」 「なっ! ……どうしてあっちにスカートが戻ってる! リボルテックセイバー!」
「すまん魚沼産マスター、ずっと剣に掛けてたのを忘れてた」
つまり剣を振り下ろした勢いで、むこうに飛んでいったわけである。 1号の戦艦はさっさと逃げだしてしまい、こうしてよつば2号の野望は達成されなかったわけだが――
「ところで報酬の魚沼産コシヒカリはどこにあるのだ?」
「……しゅ、出世払いで」
「もしかして最初から米などなくて、私を謀ったということか?」
よつばピンチ!
「いやだってさ、就学前の幼児がさ、金なんて持ってるわけないじゃん」
「いいたいことはそれだけか?」 ちなみにエクスカリバーの熱量にスカートが無事だった所以は謎である。
制服の歴史が、また1ページ。 せいばー せいばー せいばー せいばー せいばー せいばー せいばー せいばー パンチラ

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