Nikon D3400 + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR + AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR + AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR

東方光画機
購入:2017/08 分類:デジタル一眼レフカメラ/ズームレンズ

 老舗ニコンがモーター優位な先行メーカー群に追いついたぜ。安価・軽量・快速、ローエンド高速AFシステム。

 ニコンDfがいきなり故障し入院、フィギュアレビュー活動ができなくなった。シャッター・ミラー・絞りと、重要な部材がヤラれてる。しかも基盤から。それだけ4年間ひたすら1台を酷使してきた。故障というより「壊した」だな。幸いなことにもっとも金の掛かるイメージセンサーやローパスは無事だったぜ。
 少しずつ調子を落としてたのだが、直接的な故障原因は野外撮影時、2時間ほど小雨で濡らしたことによる「浸水」だ。防塵防滴ゴムシーリングも4年はさすがに保証外、性能落ちてる。DfはD800シリーズ並の防滴性能があるらしいが、上部が真っ平。ほかのニコン機と違ってダイヤル群周辺に水が留まりやすく、ゴムパッキンが長時間、浸透の脅威に晒される。つまりデザイン上の特徴から浸水しやすかった。ヤベエ。

 いろいろやったり調べた結果、故障中の代替機さらにその後のサブ候補として選んだのがこれ。標準ズームと望遠ズームのダブルズームキット。急な入り用で資金不足、高いものなんて買えない。

Nikon D3400
 2017年8月時点でニコン一眼レフDシリーズの最安価機だ。ハイエンドに対しローエンドという。セール向けで入門機とも。

 購入時点でカメラ本体相場は4万円だが、レンズキットだと総額およそ6万。標準ズーム1万、望遠ズーム2万とすれば、カメラボディは3万円相当になる。実質購入額はポイントなどがあって税抜き54000円あまりだった。例によってカメラのキタムラ(高知創業)を利用。高知在住なので高知関連のメーカーや企業を意識的に利用してる。ニコンも創業者は高知出身の岩崎一族(三菱財閥総帥)だ。

 ボディ本体395g、いろいろ含めて445gほど。FUJIFILM X100T とほぼおなじ重さだ。D3400は雨に濡れても即座に流す流線構造。マウント部も水滴が内側へ回り込みにくい高さを確保している。合理的なり現代デザイン。

 ニコンDfが故障した当初、修理中はテレコン付けたX100Tにレビュー撮影を任せようと考えていた。実際、X100Tをたびたびレビュー補助で使用していたが、しかし試写で――フィギュア全身までは良かった。

 部分拡大には耐えられなかった。X100Tは単焦点レンズ固定でしかも準広角の23mmだ。パーツを見せるには大きく寄るかトリミングするしかなく、中望遠100mm級マクロの代替など務まるわけがなかったぜ。

 D3400と修理より戻ったDfのサイズ比較。D3400はニコンDXフォーマット(APS-Cセンサー)最小・最軽量機、DfはニコンFXフォーマット(35mmフルサイズ)最小・最軽量機だ。D3400は防水性能皆無だが、同時使用などではこれでべつに良い。
 上部平面で水が溜まればいかにも浸水しやすいDfさん、弱ったシーリングは交換してない。オーバーホールとなり修理費が飛び跳ねるうえ、わずか1年で保証切れになるからだ。まだ何年か使い続けたいので、天気のよいときだけ持ち出すよう心がければ済む。少なくとも家の中で写してるぶんには困らない。

 D3400の特徴は2400万画素とローパスフィルターレス。ニコンはAPS-Cで入門機から上位機まで20MPと24MPわずか2種類のセンサーを使い回し、コストダウンを図っている。しかもニコン内で上級とされる20MPのほうは高感度特化で、低感度がちょっと苦手。おかげさまでプラスマイナス差し引きゼロ、ハイエンドからローエンドまで同等の画質を味わえる。

 APS-Cの機動力を見よ。ニコンDf+安価標準ズームと、D3400に超広角・標準・望遠ズームの3本セットで、どちらもおよそ1.3キログラム。じつはDfを買ってから、画角レベルでの表現の幅はかえって狭くなっていた。D5000やD7000のとき、もっと積極的に超広角・魚眼・望遠を使用していたのだ。それがDfでは――どこがステップアップなんだろう。単焦点複数運用もレンズ落下が相次ぎ(11万円ロスト)すぐ廃れた。それもD3400のキットズームたちなら1〜2万円で新古がたくさん出回っており、いくらでも補充が効く。落下など怖くない。

 D3400と標準ズームの組み合わせは650gほど。この軽さを活かし、撮影ブースの真上ポジションを1万もしない安価な固定具システムでまかなえる。ニコンDfに本格マクロを付けたセットだと1.6Kgにも達し、俯瞰ポジションでは最低でも10万円くらいするスタジオ機材が必要だ。これまで安上がり俯瞰はX100Tが担当していたが、今後はズームで応用力の高いD3400がになう。

 ニコンDfとニコンD3400を持ち出し、2台同時使用で500枚ほど写しまくり、サンプルを元に色を合わせた。
 2017年8月時点で、DfはD610とともに現行機最後の黄色いニコン(〜EXPEED3)だ。自社生産のできないニコンは2013年末まで、設計技術などの不足により写真が黄色かった。私は何年か前から現像ソフトとカラーマネジメントソフトの組み合わせでその黄色をいつも殺してから編集・掲載している。
 D3400はデフォだとやや派手。学生さん&ママパパカメラの入門機は、コントラストを圧縮した発色の濃い色作りをしてくる。この素人受けする色作りを私は恒常的かつ積極的に採用しており、玄人受けなど最初から一貫して無視している。Asahiwa.jpの写真を見てくれる人の大半は絵作りなど知ったことじゃない。だから一般受けへの迎合で良い。

 D3400のファインダー倍率は0.85倍、フルサイズ換算0.56倍に留まる。これでも以前から改良されたほうで、上位機のD5600(0.82倍)より性能は上だが、視認性でまだ心許ない。そこでD7000時代の社外製アダプター+プロ機用純正マグニファイア(DK-21M)で1.02倍、換算0.68倍まで引き上げた。これはフルサイズ機の標準的な倍率0.7に近い。さらに視度補正範囲が私の視力では足らなかったので、接眼補助レンズ(-2.0)をかましてる。数字上の倍率こそ伸びたが、見やすさはそれほどでもない。光学ファインダーの解像や結像はペンタミラーやペンタプリズムが集める光量で決まるため、APS-Cはたとえ最新プロ機でも相手がフルサイズ機なら10年前の機種にすら負ける。ミラーの集める光が2倍以上も違うから勝負にならない。ただ倍率上昇によってピントの山がデフォルトより格段に掴みやすくなった。視野率は95%ほどだが、トリミング運用が多いためあまり気にならない。

 真上のダイヤルには中級機以上でおなじみM/A/S/P(マニュアル/絞り優先/シャッター優先/プログラム)と、エントリー独自の絵アイコンがずらりと並ぶ。ガイドは背面にハウツーと解説が表示され、オートはコンデジライクな全自動。私自身は初心者を卒業してるので、普段はM/A/S/Pばかり使う。上位機になると絵アイコンどころかオートモードすら存在しなくなる。さらにプロ機はM/A/S/Pも消え、単純なモードボタンへ集約される。

 イラストの初心者向けモードアイコンは侮れない。静物の撮影が圧倒的に多いので、M/A/S/Pの各種設定を静物特化している。そこから走るランナーのスポーツモードに変えるだけで、カメラの設定が瞬時に動き物を追うものへ変化する。ただしAFは初心者にかえって厳しすぎる「中央一点」だ。下の写真はそうやって写した。日の丸構図量産だが、とりあえず写せるだけましか。シャッターチャンスに対して、まずピントの合った写真を得ないと始まらない。

 D3400当初の役割はフィギュア撮影でニコンDfのピンチヒッター。ほかにも前後に大きいフィギュアなどはフルサイズだとボケ量が大きすぎ、絞りきれない。それもこのカメラなら写せる。予備であり同時に補助。
 メインレンズは画角と撮影距離のバランスからマイクロ60mmとなる。近い焦点距離でカールツァイスのミルバス2/50Mを所有してるが、色々と機能を省略してるD3400は、マニュアル専用レンズを装着しても認識できない。この時点でミルバス2/50Mの今後の登板見込みは絶望的に減った。フォクトレンダー・ノクトン58mmF1.4か、ノクトニッコール再来といわれる58mm f/1.4Gへの買い換えカウントダウン。あるいは両方いっちゃう?

 フィギュア撮影のレリーズはリモコン。ニコンD60のとき購入したML-L3が現役復帰。2008年に購入した9年モノで、ずいぶん黄色く変色したな。本来は右のように銀色だ。中の電池が液漏れ寸前で交換したぜ。
 リモコン機能は地味に前機種D3300より落とされてるが、D3400はステッピングモーター実装レンズ群に「完全対応」してる数少ない機種なので迷わず割高な現行を求めた。ほかの多くの機種はファームアップが必要だし、完動してくれるわけじゃない。野外のメインとする以上、とりあえず動くじゃ困る。確実性なら最新機種で間違いない。

 背面にあるAE/AFロックボタン。三脚撮影時は露出ロック、手持ち撮影時はAF-ONに機能を変える。ついでにシャッターボタン半押し機能もAFのオンオフを追加でしておかないと、親指AFがうまく働かない。入門機は二度手間で面倒だぜ。だから初心者用の撮影モードが意外に役立つ。モードによって内蔵ストロボが勝手にポップアップするのが鬱陶しいけど。
 D3400のAEロックは設定によって「放置状態で30分固定が持つ」「撮影後に写真参照しても解除されない」「モードを変えても解除されない」「マニュアルモードでもロックできる」の4機能をすべて併せ持っていた。これじつはX100Tにはいずれもなく、お試ししたソニー入門機には選択肢すら存在しなかった。安いくせに使える奴だぜD3400! Dfならさらに「レンズ交換しても固定が維持される」など、地味にできることが増える。露出固定は同一背景・同一照明で写しつづけるフィギュアレビュー撮影で強力な武器になる。レビュー以外の撮影では意識する必要などまったくないけどね。

 ニコンD3400によるフィギュアレビューの作例。現像設定を大幅に見直し、ノイズ残したまま縮小・圧縮によって解像感を確保する路線へ転換した。ISO100の低感度ノイズ量は単純計算でDfの3.36倍にものぼるうえ、Dfはノイズ対策を配線・回路レベルで施しており、ノーガードのD3400だと実際のノイズ量は4倍以上へ激増する。つまりDfとおなじ設定を通すと、塗り絵化して大変な画質劣化だったぜ。

 Dfのノイズ消し「強め」は、実用ISO感度の「幅」に対応してのものだ。ノーマル・高感度・超高感度と大ざっぱに3区分していた。それでISO100〜51200を通してる。ISO100もISO3200もおなじ設定を無造作に使って、とくに問題なかった。だがそれはニコンD3400だと「死」だ。思えばD7000時代の感度区分は7種くらいあった。ちなみにニコンDfのイメージセンサーユニットだけでニコンD3400が丸ごと2〜3台は買える。それほど高価なパーツだ。先代プロ機センサーの低ノイズは伊達じゃない。
 三脚運用でカメラブレに滅法強いフジフイルムX100Tはベース感度しか使わないので、感度アップ向けの設定などフィギュア撮影では最初から不要だった。うむ、レンズシャッターのコンデジは楽ちん。これで換算100mmさえあれば……

 野外撮影ではポップアップの内蔵ストロボと、AF補助光機能がとっても大活躍だ。Dfは軽さ優先&懐古趣味により、ストロボと補助光がオミットされていた。さらにAFセンサーが入門機レベル。明るい場所での精度こそ高いが、暗所では一転して迷いまくる。D3400のAFセンサーはさらに性能が低いわけだが、数メートルていどまでならAF補助光が生命線、一挙に高い精度を確保してくれる。ストロボも確実な撮像に寄与してくれる。色などあとからいくらでも補正できる。とにかくピントの合った写真を得ておかないとなにも語れない。ちなみにX100Tも両方ともあるけど、なんか合わないねAF。一説にはフジフイルム機の実質AF確度は+1EVくらいらしい。事実ならDfより露出レベルで2段階も暗所に弱い。
 あれ、なんで私のカメラは揃いも揃ってAFヒャッハーなんだろ、静物中心でマニュアルフォーカス多いから別にいいけど、ちょっと泣けてくる。デザインや値段で選んだ代償だな、はい分かってるぜ。

 ストロボは昼間でも焚く。APS-C高画素のD3400は暗部ノイズがDfの4倍以上もある。光量が足りないなら積極的に確保だ。写真道的にはあまり褒められたやり方じゃないそうだが、個人的にのっぺりよりマシ。アニメの絵が実写のように陰影とグラデが凄まじいとかディテールあっても困るよね? うちの野外撮影はアニメ・ゲームより飛び出たフィギュアを伴うから、それと同じ感覚。とりあえずパっと見で発色良ければ正義。

 静音モードでメシ撮り。普通にできた。ニコンの静音モードはミラーアップ撮影、ミラーショックを抑える効果もある。

 フジフイルムX100Tの出番を完全に奪ってしまったD3400だが、X100Tはまだ所有している。なにせ希少な「パララックス補正機能をもつ光学ファインダー」を伴うレンジファインダースタイル機だ。ライカは高すぎて買えない。ニコンがミラーレスを開発中なので様子見だね。

 一気に揃えたAF-P DXレンズ群だ。2017年6月に基本となる低倍率の広角・標準・望遠と出揃った。偶然だけど、この環境が整ってまだわずか2ヶ月だぜ。3本合わせて850gだ。APS-Cセンサーサイズでみれば軽い! 軽さも性能だ。携行率が上昇し、それだけ写せるものも増える。重いからといってレンズを持たないと、そのぶんチャンスに弱く、表現の幅も狭まる。いわゆる宝の持ち腐れ。マイカー移動主体の私は現地へ付いてるとすでに運転疲れで体力をあるていど消耗しており、一度に持って歩ける機材量がかなり限られる。だからAF-Pトリオが揃ってると知って喜んで買ったほどだ。
 高倍率ズームで妥協するほどまだ割り切れてない。だからこその軽量低倍率ズームシステムなんだぜ。

 AF-PのPはステッピングモーターの「パルス」駆動からきてる。これまでニコンの一眼レフは超音波モーターを使ってたが、ハイパワーなリングタイプはともかく、小型レンズ用のモーターが遅かった。詳細は下を。何年か前より実用化してるキヤノンやパナソニックではあまり重いレンズで使われず、もっぱら軽いレンズや大きくても駆動部の小さいレンズで採用されている。つまり小型超音波モーターとの入れ替えだ。
 じつはニコンでもニコン1ですでにステッピングモーターは採用されていた。ようやくAPS-Cサイズから上のレンズをカバーできるようになったのが2016年。

 10mmから300mmまでの写り方を、阿波踊りの銅像で見てみよう。ヤバいくらい差があるね。低倍率ズーム3本で構成される30倍ズームシステムだ。安価ズームはボケも小さいけど、300mmでは自然とボケ量も大きくなる。10mmはなんでもかんでもダイナミック。

AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
 カメラとレンズ合わせて650gほどだ。なにこの軽さ! ミラーレス入門機と比べたら重いけど、APS-Cセンサーだから使える子だ。Dfと比べてノイズ多いとディスってるけど、Dfは2017年8月現在でもノイズの少なさで古今東西全機種中トップ5傑に入る変態機だ。センサー開発されたの2012年だってのにね。つまり大半のイメージセンサーがDfよりノイジーってわけ。機能に不満があったりAFが弱いからとか黄色く写るからといって手放す理由にならない。アマチュアの趣味撮影において、画質性能は多少のマイナスなど吹き飛ばす優先項目だ。このD3400センサーも全APS-C機種中で総合歴代3位にランクインしている。適当に選んだわけじゃない。安いのに高画質だから不便を承知で買い求めたのだ。低予算に救いの星。

 後玉に変わった切り込みが。フレアカッターといい、余計な光をカットして少しでも画質を安定させる一翼をになう。フィギュア撮影だと黒レフだな。かなりのレンズで前玉や内部に円形のフレアカッターが存在してる。後玉のカッターはわりと少ない。
 後玉のすぐ先のイメージセンサーが四角形なので、それに合わせて四角の形状をとる。マウント部が成型の容易なプラスチックゆえ採用できたものだ。四角形の後部フレアカッターは前世紀から安いズームを中心に存在してる。金属マウントだと採用率は低い。どうしてもコストと効果のバランス取りになるから。それに高級レンズだと四角いフレアカッターがあるだけで怒る人が出てくる。効果があると分かっていようが、レンズはつねに丸く見えてないといけないって常識か信念があるためらしい。

 フレアカッターの恩恵か、逆光性能は高い。マジ高い。ニコンDfで使ってるVR24-85mmとか目じゃない。

 標準ズームで大きさ比較。フィギュア買いまくっていつも資金ギリギリなんで、野外撮影用レンズは最下級しか買わない。それは同時に小さくて軽いことも意味してるけど、それでもかなりのサイズ差がある。画質とAF性能はAF-P DX NIKKOR 18-55mmが上回っている。フルサイズ機で安価ズームを使う意味は……じつはあまりないかも?

 入門用レンズでありながら画質のなかなか良い新18-55。じつは前モデルより画質レベルを落としてしまっている。ちょっと残念。軽量化はすでに限界に達してるようで、2世代前から防振付きで200g前後を重くなったり軽くなったり。いまは205g、中古市場では1万くらい。たくさん生産されるので安い。新品を箱つきだと3万以上なのに。
 文字盤はシールだ。距離目盛りもない。個人的には軽さを得られるならどうでもいいぜ。至高の画質や所有感のためのレンズではない。確実に現場へ持って行く意欲を維持するための「軽さ」、それを至上命題とするチープレンズ群だ。私はフィギュアレビューのためなら20万近い高級レンズを買えるが、すでにただの観光と化してる野外撮影はわりとどうでもいいぜ。交換レンズ落としたら一発で死ぬじゃん?

 使うにはまずロック位置から伸ばす。18mm端がここ。けっこう伸びたぜ。

 55mm端……あまり変化しない。一度縮んでまた伸びる。レンズフードは別売りだ。

 55mm端はフルサイズ換算で82.5mm。人間をスタイル良く写すのに適してるとされる85〜135mmに近づく。

 1〜2階ていどの建物を適度な距離で記録的に分かりやすく写せる焦点距離範囲。だからもっとも多用される。

 ちょっとしたメモ撮影で便利。AFは評判通り「爆速」だ。VR24-85mmがチチッ……ジィィィ…………パシャ! ってところを、最望遠からスィ――パシャ! で終わる。前者が1秒くらいを高速0.1〜0.2秒くらい。やるなニコン!

 さらにマクロ的な撮影も可能だ。最大倍率0.38。あとすこしで0.5のハーフマクロ域。最大倍率は地味にすこしずつ性能を向上させている。

 絞って解像させ――

 絞らずボカす。ボケ質は素直。解像力がやや足りない代わりにボケがよさげで、普通に作品的な写し方がかなう。

AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
 これまで55-300mmだったが、なぜかフルサイズ用とおなじ焦点距離区分の70-300mmに。おそらくキヤノンのライバル55-250mmの「軽さ」へ対抗すべく、55〜69mm帯を切りそのぶんウェイトも捨てたのだろう。おかげで一気に415gを実現。レンズ側に手振れ補正機能を持ちつつ300mm端まであってAPS-C用で415gというのは世界最軽量だぜ。

 フルサイズ用の安価望遠との比較。大人と子供だな。
 56〜69mmが開いてしまったが、ネット上を探しても気にする人はあまりいない。望遠レンズの広角側は緊急用で、もっぱら望遠側を使うからだ。焦点距離が繋がってることを気にしがちなのは高級ズームを買い揃える層だ。安いのでいいやってユーザー層は、細かいことはわりとどうでも良い。

 D3400に AF-P DX NIKKOR 70-300mm を付けたところ。じつはこの合体状態でフルサイズ用70-300mmレンズ単体とほぼ同じ重さだったりする。しかも画質も同等で、AF速度はAF-Pモデルが圧倒。フルサイズ用70-300mmは最近になってAF-Pモデルにリニューアルされて70gほど軽量化も果たしたけど、ご祝儀価格で9万とかする。それってすでに70-200mmF4の中古が買えちゃう。DXのほうは箱買い3〜4万、キットばらし新古が2万ちょい。

 比較対象がなくなれば大きいレンズのように見えるな。でもこいつ500mmペットボトルより小さいし軽いぜ。別売りのレンズフードは純正ではない。HB-77が格好悪く感じたので、花形フードのHB-70にしてみた。そのままだとかっちり填まらないので、引っかかり部の山の部分を接着剤で盛っている。

 伸ばしたところ。ワイド端が70mmのおかげか、思ったほど伸びないので運用は楽。手操作で70から300mmまで1秒と掛からずサクっと伸張できる。

 70mmはフルサイズ換算105mm、マイクロ中望遠の画角だ。フィギュアをスタイル良く写すのに適している。もっともこのレンズの最短撮影距離は1.2m……フィギュア撮影で使うにはちょっと長い。

 300mm端は換算450mm、マイクロフォーサーズまでトリミングすれば600mm。実売2万のレンズでそんな超望遠の世界を楽しめるうえ、AF速度はF4通しを凌駕しF2.8通しプロ用ズームに迫る。めっちゃ高画質というわけではない。むろん20万円するような高級ズームと画質で勝負などできない。だがそれでも2万で楽しめる即席望遠レンズとしてはマジ有能。

 普通の望遠レンズとして使用。解像はソコソコ。作品は難しいだろうが、記録としては高倍率ズームより確実に高画質なので、あるていど満足いく写真を得られる。

 鳥も楽に。Dfと重い望遠ズームのときは望遠を野外撮影に持ち出す機会は少なく、何気なく見かけた被写体を幾度も撮り逃していた。一番軽量な70-300mmモデルですら各社750〜1000gもする。最初から日常的かつ気軽に持ち出せる重さではない。

 最短距離で最大倍率、300mm端で0.25倍だ。この焦点距離になると短距離域限定だがボケも素直になる。安ズームなぶん解像感は低下するが、そのかわりボケは良くなる。ボケと解像の両立はコストが掛かる。つまり解像が下がれば一般的にボケ味が高まる。二線ボケすら解像の消失で相殺されている。距離を取ると解像が回復し、うるさい後ボケが復活する。近距離が苦手なレンズで、そのぶんテレマクロを利用した作品的なボケの良い写真を写せる。視点を変えれば苦手だけど苦手じゃない。

AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
 レンズキットにない、単独で買い増した超広角ズーム。前モデルが10-24mmで460g、9万円もしたのを、テレ端20mmまで抑えて重さも値段も一気に半分、おまけに防振ついて画質まで向上。価格は購入時点で3万ちょっとまで下がってる。なんだこのミラクル、ライバルのキヤノンが凄いので焦ったニコンも頑張った。おかげでステッピングモータートリオが850gで収まったんだぜ。以前はトリオで1.2キロくらいあった。わずか1年あまりで世界が変わったなニコンDXローエンド。AFの劇的進歩に、著しい軽量化だ。さらに財布にも優しい。高級路線へ転換しすぎローエンド見放したサードパーティー、だから純正みずからここまでやってくれたのかな。

 フィルター枠のため、前玉とフレアカッターとっても大きい。230gのレンズでなんとフィルター径72mmだよ。超広角だし、フィルタ運用でのケラレをなくすにはどうしても必要なスペースだ。

 フルサイズ用の超広角ズームを所有してないので、魚眼で。魚眼ちっせえな。APS-C用の最広角はシグマの8-16mm。重さは2倍以上。

 このズームは伸び縮みが普通と逆。テレ端付近で一番短くなる。18mmくらい。

 ワイド端で伸びる。標準ズーム・望遠ズームと異なり、レンズフードが最初から付属してるよ。10mmはフルサイズ換算15mmだ。3万円で15mmか、しかも230g。すごいな。

 10mmの強いパース感は被写体への接近で生じる。使い処は難しそう。

 20mmはフルサイズ換算30mm、わりと普通の見慣れた広角。

 10mmで神社。ちょっと変。

 標準ズームとの比較。やはりこういうのは見慣れた画角で写すべきものだと実感。超広角はここぞというときに登板だぜ。

 このレンズを買った当初、保護フィルターを付けていた。だがしかし、影響が……光の害が……。思い切って外してみた。するとあら不思議、逆光に強い本来の性能を発揮してくれちゃって、一念発起、ほかのレンズもみんな取っ払った。保護フィルターを使い続けておよそ10年、落下などの事故で実際に役立ったことはない。汚れても無水アルコールとシルボン紙で清掃すればあっという間にキレイになる。イメージセンサー清掃ですっかり手慣れたものだ。今後は光学性能を存分に見せてくれたまえ。

 絞り解放では端の解像が低く、ボケがやや流れる傾向にある。

 絞ればしっかり解像、広角レンズは絞ってこそ。ボケ表現はあまり考えないほうが良さそう。

 ところでD3400を購入したのは8月18日だったのだが、8月23日にこういうのが告知されたぜ。
 8月25日から、入門機3機種でキャッシュバック。ダブルズームキットにレンズ1本で、15000円をキャッシュバック。
 おい、それって私が購入したまさにその最大額の中身とおなじじゃないかい!
 ……なんでやねん! Dfの故障が1週間後なら7万円台で済んでたのに。D5000シリーズは即座に便乗値上がりしたが、D3400はマイペースでむしろじわじわ下がってる。

 導入と入れ替えで引退機材。X100Tのワイコンとテレコンは出動機会もうないので売却。フルサイズ用70-300mmも画質と重さのバランスが悪く出番はもはや見込めない。さらにミルバス2/50MとX100T本体も様子見だ。両方とも惜しいが、10万前後もするものを遊ばせておく余裕はない。数ヶ月1度も使わないなら始末して新しいツールかフィギュア資金へ回す。フジフイルム機のためだけに現像編集ソフトを4つも抱えているし、設定も複雑だ。ニコンだけならフォトショップ系だけで完結する。
 ついでにD3400をAFの強力なD7200とかD7500へ置き換えるかも? あるいは噂されてるミラーレス。いずれにせよコスパ最高だが所有感ゼロのD3400据え置きでしばし様子を見る。少なくともニコンはAF-Pズームを短期間で連続投入し新方針を見せてくれた。キヤノンの後追いだが。


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