COSINA Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF.2

東方光画機
購入:2016/02 分類:マクロレンズ

 憧れのマクロプラナーをゲットだぜ。

 以前から雑記などでつぶやいてたマクロプラナーを購入した。2016年春に発売予定の新型がミルバスへと統一され、正規表記よりマクロプラナーの名が消えるためだ。

 すでに最近のツァイスマクロはマクロプラナーを名乗らなくなっており、( )付きでマクロプラナーと示すだけだ。光学性能はミルバスになってもほとんど変化しない模様のため、マクロプラナーとしっかり印刷されている最終モデルかもしんないクラシックのこいつを50mmと100mm同時に入手だ。これはそのうち50mmのほうの紹介だ。

 カールツァイス・マクロプラナーはコシナって長野県のメーカーが生産している。設計開発がドイツの老舗ツァイス、開発協力および生産がコシナ。ただのライセンス許可ではない。

 マクロレンズで前玉が深いところにある。マクロプラナーとは「拡大で平ら」って意味だ。レンズ周辺に至るまで均一な画質を目指している。

 このレンズの特徴はマニュアルレンズってところ。さらに総金属製で絞り環もある。オールドスタイルなニコンDfへ付けるのに、とっても似合うレンズだぜ。マクロといっても最大倍率は1/2、いわゆるハーフマクロだ。かわりに絞り開放がF2スタートとなり明るい。

 画角の近いマイクロ60mmと並べて。

 マクロプラナーはピントが近くになるほど鏡筒が伸びる。全群繰り出しと呼ぶ。ニコンのほうはレンズの全長が変化しないインナーフォーカス。画質性能では全群繰り出しのほうが有利だが、取り回しや防塵防滴などではインナーフォーカスが有利だ。

 マクロプラナーレビュー時点でのニコンFマウント所有機材群。マクロレンズ4本に標準ズーム1本と、変な組み合わせだが、写真活動の9割以上がフィギュア撮影――マクロ撮りなのであまり困らない。標準&中望遠のマクロセット2組の存在により、気分による使い分けが可能。

 このサイトでは数年前から標準マクロと中望遠マクロの組み合わせでフィギュア撮影を行っている。画角による見え方の違いを勘とかで適当にあれだ。下のサンプルでは分かりづらいが、100mmのほうが足が長く見えるので無難だ。50mmはそういう部分を考えて使いたいぜ。

 確実に50mmが登板選手となるシーンがある。斜め上や斜め下からのアオリなどでは、50mmのほうが変化の大きな写真を得られる。こういうところが中望遠を導入しても標準マクロを残す根拠になる。

 マイクロニッコールほど逆光には強くないが、悪いことばかりではない。鏡筒内の乱反射でハロに「虹」が出現した。正対称の「プラナー」だから可能な絵で、このような整然とした虹はクラシカルな構造でしか表現できないという。つまりツァイスブランドの明瞭な「味」だ。カールツァイスがずっと支持されてる背景には、弱点ですら美しく演出してしまう職人芸がある。伝統的な手法で真面目に作ってるから虹になるのだ。

 いきなりだが、このレンズの真価は屋外でのスナップだろうね。

 開放F2だから、F1.8レンズと同程度に扱える。フィルム時代のカメラには長い間50mmの単焦点がくっついていた。

 むろん絞っても良し。プラナー構造の例に漏れず、全体がパッキパキに解像する。

 マクロレンズだからってマクロだけでなくとも構わない。

 全体的に落ち着いた発色だ。

 前ボケチェック。

 いろんなレンズが苦手とする細かいもの。電波塔の先端まで解像してる。

 遠景。近距離も写せる標準レンズと解釈すればいいよね。

 絞り開放にて。

 おなじく開放。このレンズはやたらと評判が高い。F2から積極的に使えるからだ。離れてよし、近くもOK。電車サイズの背景をボケさせられる。

 フィギュアレビュー撮影の多くは100mmで済むが、野外撮影だと50mmのほうが使いやすいぜ。100mmは写る範囲が狭いので、そのぶん難しい。そういう意味で2本同時の導入は間違ってない。たぶん。