FUJIFILM FinePix X100

東方光画機
購入:2014/08 分類:コンパクトデジタルカメラ

 レンジファインダーなスタイル。東方Projectに填ってる延長で、Dfとともに懐古調カメラ路線で揃える一貫として導入した。久しぶりにサブカメラが復活だ。APS-Cセンサー&単焦点レンズの漢なカメラだぜ。

 デジカメのオールドスタイルといえば一眼レフ型のほかにレンジファインダー型がある。ニコンDfはデジタル機として世界初となる懐古調デザインな「一眼レフ」だ。ほかの類似機種はすべてミラーレス。Dfはこのタイプのデジタル機種としては2014年8月時点で世界で唯一「光学ファインダー」を持つ機種となっている。一方でレンジファインダー型も電子式ファインダー機ばかりで、光学ファインダーを搭載した機種は少ないぜ。

 さらに光学ファインダーで本物のレンジファインダー機に標準搭載されているパララックス補正――「視差補正」機能を持つカメラといえば唯一FUJIFILMのみが開発に成功しており、X100シリーズとX-pro1が実装している。ついでに電子式ファインダーとスイッチひとつで切り替え自由。ハイブリッドビューファインダーと言うらしい。
 つまりまあ、この手の「恰好を付けてみました」な機種で「光学ファインダー」がいかにニッチなニーズであるか分かると思う。一眼レフもレンジファインダーも光学式となればデジタルの選択肢はとても少ないんだぜ。買う人が少ないから仕方ない。
 「本物の一眼レフ」はDfとして買ったが、レンジファインダーのほうは真似事で妥協した。フィルム機なら数万円で手に入るが実用に耐えられない。デジタルのレンジファインダー機はとっても高価で、APS-Cですら20万、フルサイズは60万円以上もする。使用頻度との釣り合いがまったく取れない。よってX100の旧型を購入した。レンジファインダーではないが、その真似事をする楽しいカメラだぜ。

 操作系はフジフイルムが前世紀末に出していた中級者向けフィルムカメラのものを踏襲しているそうだ。モードダイヤルなど存在せず、赤い「A」に合わせて調整する仕様だ。両方Aならプログラムモード、絞りAならシャッター優先モード、シャッターAなら絞り優先モード、両方とも合わせないならマニュアルモード。フルオートやおまかせなどない。露出に対する基礎知識を求められる機種で、初心者の手には負えない。

 ドレスアップもオールドな感じ。ニコンDfとおなじく古いタイプのレリーズが使える。普段はニコンのソフトシャッターレリーズを使ってる。ホットシューにはこの手のデザインのカメラを持ちやすくするサムレストで、安物じゃなく大型のしっかりした奴だ。

 レンズフードは見た目でなく実用で選んだ。純正は大きく外へ広がったライカ型だったが、じつは格好良いかわりに遮光性能がたいしたことない。しかも光学ファインダーと内蔵フラッシュもケラれる。そこで社外製のフジツボ型インナードームフードを買った。ストロボ使用時に1/2000だろうが同調するX100は、日中シンクロが容易にでき便利だ。プロテクターは例によってmarumiのEXUS。あとストラップ用の輪っかなどもニコン製にした。理由はとくにない。

 とりとめのないスナップだぜ。

 コンデジだけど画質は完全にデジタル一眼の水準。センサーサイズがAPS-Cだから高画質だよ。メイン機がフルサイズだから、大型センサー機でないと釣り合いが取れない。

 センサーの素性はニコンD90の世代。2009年ごろの水準で、その最終モデルのひとつが2011年発売のX100だった。この機種はセンサーではなくスタイルで語るので、意外なことに2014年現在のいまも売られてるぜ。センサーが古いといっても高画質だ。なにせレンズが単焦点。23mmで固定されている専用設計。35mm版で35mm相当。

 画質は一眼そのもの。カメラの重さは450gくらい――ちょっと重いがスタイルだし仕方ない。それを知って買っている。

 APS-Cで450gていどなら、ソニーEマウント機に軽いズームのほうがずっと便利だ。それでもファインダーはあくまでも電子式にすぎない。私は光学ファインダーでないと満足できなかった。

 X-pro1であれば交換レンズも楽しめるが、残念ながらシルバーカラーがない。Dfでシルバーを選んだから、もう一台もシルバーで揃えたかった。ゆえにX100シリーズが唯一の選択となった。X100の運用が肌に合えば、2014年11月発売予定の三代目、X100Tへと近いうちに買い換えるだろう。

 すなわちX100は試し買いだ。このカメラはマクロレンズに近い接写もこなせる。ただし専用レンズではないので、本職のマクロと比べかなりソフトに写る。

 センサーが古いX100の高感度耐性はあまり良くない。ISO感度1600で早くもこういうベタって感じ。それでも使ってるのは以下略。不便を承知でないと「古いデザインのカメラで光学ファインダー!」は楽しめない。それもX100後継機X100SやX100Tでだいぶ解消されているぜ。
 23mmレンズはあまり逆光に強くない。そのためこのカメラとニコンDfを野外撮影で併用するときは、Df側に逆光に強いレンズをよく付ける。

 マクロでも絞ればソフト感は解消される。

 ボケの質は良好だ。レンズが無理をしてないので、普通のコンデジに多い「滲み」とは無縁。

 食べ物の撮影で使いやすい。このカメラはほぼ無音だぜ。

 水平を正確に取って遠景。風景もいける。

 センサーの限界で暗部は潰れやすい。D7000などのソニー16MPでブレイクスルーがあったけど、それより前は人間の眼で見えるのにいざ写真で撮ったら見えない――という例が多かった。

 ボケの素性が良く、ふんわりした写真もくっきりした写真も撮れる。レンズそのものはパンケーキスタイルでコンパクトにまとめることを優先しており、条件によっては二線ボケが起きやすい。その辺りは割り切りが必要かも。

 高感度はISO1600くらいまでが限度かな? 下のISO感度3200で写真全体に横方向の縞構造が走り、実用には耐えられない。DfでいえばISO感度8〜10万と同等くらいだろう。ざっと4.5〜5段ぶんの差がある。なお下の写真は同時に逆光の弱さも示している。満月相手にゴーストを発生、街灯にも派手なフレアとゴーストを生じている。シグマ17-50mmF2.8OSどころの話ではなく、作品性や効果を求めるのを除けば、50mmF1.2Sとおなじくらい逆光は禁物だ。

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